ミヤモトの想い【第4回】和室真壁の品格。

柱をあらわにする、伝統的な「真壁構造」の和室。
昔から木造住宅の内壁はほとんど、柱をあらわにした真壁構造の造りでした。壁の見えがかりの柱は、桧柱で無垢材のため柱の表面は艶があり、木の香りが漂ってきます。壁面は、天然和紙を使ったクロス貼りで、付鴨居の上には化粧長押(なげし=鴨居の上に取付ける飾板)を取付し、開口部には内障子取付などなど、伝統と品格の良さを守った居室造りになっています。
畳表には弾力性があり抗菌作用もある、天然い草畳を使用。
現在、畳の主流となっている床(とこ=芯材)素材は、石油系発泡スチロールのボードを主体にした畳床(たたみとこ)で、畳表は樹脂や和紙表面フッ素樹脂加工したものが多く使われております。こういった量産のできる工業畳床が、多く流通するようになっています。 しかしこの畳は耐久性がないため、長期の使用には不向きなのです。さらに室内環境にも良くありません。 そこでミヤモトホームでは、本来の畳に近づけるべく、自然素材である「麻の不織布」で柔らかさと通気機能を持たせた畳床を使用。そして畳表には弾力性があり抗菌作用もある、天然い草畳を使用して、長期にわたる耐久性を実現しています。そしてなにより、自然素材を生かしたことで、健康に良く安心して生活していただけるものです。
伝統の良さを失わず、現在の住宅でできることを。
一般的に現在の住宅は、工期の短縮とコストダウン、さらには技術的なこともあって、さまざまな面で簡略化されています。その中で本来の良さを失ってしまったものも少なくありません。和室においては柱をあらわにしない大壁造りがほとんどです。 ミヤモトホームでは、工期やコストを抑えながら、技術やアイデアで伝統的な良さを生かした住まい造りを、日々追求しています。
一般の分譲住宅では、コストを重視するあまり良いものでも手間のかかることは排除されます。「長く健康に暮らせる住まい」がテーマの当社ではひとつひとつの素材を見極めて使用しています。